ぬまち

X エックスのぬまちのレビュー・感想・評価

X エックス(2022年製作の映画)
4.5
賛否両論だけど個人的には当たりだった。セックスを謳歌する若者が、おそらくゴリゴリのキリスト教倫理によってセックスを抑圧されたまま老いてしまったババアの怒りを買い惨殺されていくというだけの話だが、画も演出もクオリティが高かったと思う。

主演のミア・ゴスが一人二役で演じているババアのメイクはやりすぎていて、ほとんどゾンビというか、「怪物」といった趣きなのが良い。こういう映画はリアリティーよりも、どれだけアイコニックなイメージを作り上げるかが重要なので、監督はその辺を理解して作っているのだと思う。

『悪魔のいけにえ』をはじめとする往年のホラー映画への目配せや、『イージーライダー』を意識したような場面の切り替えなどが少々過剰だが、ババアの圧倒的なクレイジーさの前ではさほど気にならなかった。

エンドクレジット後に前日譚の予告編が流れるのだが、これも面白そう。
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