YasujiOshiba

X エックスのYasujiOshibaのレビュー・感想・評価

X エックス(2022年製作の映画)
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U次。23-48。なぎちゃんと。絵はときにハッとさせるほどきれい。アメリカの郊外の一軒家。沼があってワニがいて。そこにバンにのった若い男女がやってくる。そうなると起こることは決まってくる。一夜のできごと、それをどうみせるか。

ひねりが効いてるのは、ひとつに男女のグループがダーティフィルムの撮影クルーだってところ。芸術的なダーティフィルムを撮ろうなんていう20代の監督の坊やと、ヴェトナム帰りの黒人海兵隊。迎え打つのもヴェテラン。時代は1970年代末。かつてはモダンだった設定だけど、いまではもはや古典。その古典の爺さんと婆さんを登場させるのが、ある意味でモダン。

その婆さんのパールがおっかない。ミア・ゴスのマキシムのことをやたら褒める。やたら近づく。その気持ち悪さ。あなたはスペシャルというセリフが妙に意味深。ベッドでマキシムをみつめるパール。マキシムをベッド下にして、心臓がやばい爺さんとアレをいたすシーン、俯瞰の残酷。

なんのことはない、ミア・ゴスが年齢をへだてたタイムマシン的なダブル。そんな仕掛けに後で気がついて2度ぞっとする。だから『パール』へと続くわけか。でもどうだろう。もうお腹いっぱいではあるな。

追記:
今朝飛び込んできた投稿に、『Pearl パール』は7月7日(2023年)公開とある。予告を見てたら、色彩がケバくなっている。『X』が1979年の設定なら、『Pearl』は第一次世界大戦直後の1918年。60年のジャンプをカラグレの変化で表現しているともいえるし、シリーズがヴァージョンアップしたともいえかも。

https://www.cinematoday.jp/news/N0136569?fbclid=IwAR3PZorHpdKhzjmAZZYlUuJ13dWKSEygpC18kriikqTXoK_G60hJOz1Jt3A
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