haru

X エックスのharuのレビュー・感想・評価

X エックス(2022年製作の映画)
3.5
史上最高齢の殺人鬼。

ポルノ映画制作のため、雰囲気バッチリの田舎の農場にやってきたマキシーンたち。ここに住む老人ハワードに家を借り、さっそく撮影を開始したところで、マキシーンはハワードの妻パールに家に招かれる。

ミア・ゴス主演のレトロスラッシャー。「ヴィジット」と言い、本作と言い、高齢者が「守られるべき弱者」だなんて、もう古い。彼らはナイフやショットガンのみならず、フォークやワニだって使える。しかしいちばん怖いのは「私だってすごいのよぉ」と老婆に襲われるシーン。これはガチで怖い。
最強の高齢者と言えば「ドント・ブリーズ」ですが、本作はあちらのような爽快感は一切なく、むしろ「ミッドサマー」のようなネッチョリ系。ついでにパールがウェインに草かけてるところでは、「ミッドサマー」と同じ種類の笑いが込み上げます。設定はホラー映画のお約束「田舎にやってきたバカそうな若者たち」。6人で固まってれば、老人2人なんか余裕で倒せるだろうに、あえて全員が一人になって自ら殺されにいく姿勢が良いですね。しかし意外にも若者たちが良い子たちだったりして、老夫婦が完全にヴィラン。ラストの頭蓋骨粉砕はスカッとします。
三部作らしいので、続編も楽しみです。
haru

haru