「ナイフで刺すのは挿入の代替行為」
『クリミナルマインド』のセリフを思い出した。
生殖機能不全になったシリアルキラーが
メッタ刺しにするのは
その歪んでしまった愛の裏返しなのだそうな。
ホラー要素がちゃんと散りばめられていたが
怖いよりキモいが勝つ作品だった
人里離れた田舎、さびれた農場、醜い老夫婦、古い家屋、地下室、性欲満タンの若者…
ちゃんとテンプレホラーで
怖がらせるテクニックは流石A24でしたが
途中から
若さに執着したメンヘラババアと
そのメンヘラ製造機ジジイだと分かってからは
怖さ半減。
納得はできないけど理解はできたって感じ。
いや理解というより…同情?
やはり
「何考えてるかわからん」
「なんなのかわからん」くらいの方が
ホラーは怖い。
『ヘレディタリー』とか
『ヴィジット』とかみたいに。
そんなこんなで、だんだんと
ババアも内面の醜さが露呈してきて
頭グシャるところは
コメディですらあった。
序盤の伏線…
・牛の死骸で吐きそうになるマキシーヌ→ババア轢き殺しても動じない
・空の銃
・ワニ
あたりがしっかり回収されるのは
脚本として完成度高いし
ラストの保安官の
「どうせクソホラー映画だろ?」という
メタ的とも取れるセリフは痺れた。
この締め方のおかげでこの点数だけど
このセリフがなかったら
そんなにだったのかもしれない。