私の本作鑑賞理由…
その1、熟女フリークだから
その2、絶賛されている『Pearl パール』が観たいから
まず、上記その1に関して、残念ながら私欲は満たされなかった。
何せ、パールを演じていたのが御歳30歳のミア・ゴスで、パールの造形は特殊メイクの産物だったからである。
あれが実年齢90歳の女優だったなら、私のスコアは間違いなく4.5pt以上に跳ね上がっていたであろう。
だが、ミア・ゴスがマキシーンとパールの一人二役をこなすことこそ、本三部作の重要な鍵であろうことから、このキャスティングは致し方あるまい。
甘んじて受け入れよう。
そして、上記その2に関しては、むしろ『Pearl パール』の絶賛・高評価に感謝したい。
『Pearl パール』が昨年これ程話題になっていなければ、私は1作目の本作『X エックス』をスルーしていたかもしれないのだから。
何せ、本作のFilmarksスコア…3.4pt…( ･᷄ὢ･᷅ )ﾅﾝﾃﾞﾔﾈﾝ
この毒にも薬にもならないような評価のせいで、私は危うくこの傑作を見過ごし、あの世で悔いるところだった。щ(´□｀)щ ｵｰﾏｲｶﾞｰｯ!!
断言しよう。
『X エックス』・『Pearl パール』・『MaXXXine マキシーン』の三部作は、確実に、後世に語り継がれる傑作ホラーになると。
そんなシリーズとこうして巡り会えた…それだけでこの作品の鑑賞価値は十二分にあったのだ。
さて、シリーズ1作目にあたる本作『X エックス』。
とにかく70年代のレトロな絵面と雰囲気が実に良かった。
誰か、我が国でもこの2024年の現在に、在りし日の日活ロマンポルノを下敷きにしたハイセンスなスラッシュホラーを作ってくれないだろうか(☆∀☆)
また本作、内容的にも良い意味で”気持ち悪くない”点が素晴らしい。(※あくまで私の主観だが。)
過激で突き抜けたゴア描写でありながら、老女パールのいたいけな乙女の心理や、マキシーンのヒロイックな立ち居ぶるまいが、絶妙なバランスで描かれており、”エロくてグロくても、キモくなくエモい”のギリッギリを攻めているのだ。
特に老婆パールの描出の素晴らしさよ。
彼女の欲求は、”年老いてしまった自分であっても、見つめて欲しい、抱きしめて欲しい、愛して欲しい”という、正欲ならぬ生欲に他ならないのだ。
彼女は決して、誰彼構わずに見境なく殺戮を繰り広げるサイコパスではない。
愛や美学が垣間見れる故に、年老いてしまった悲哀をしみじみと感じ、オッサンの私的には情すら湧いてしまった。
そんなパールと主人公マキシーンをたった一人で表現しきったミア・ゴスの神演技たるや…。
こんなシリーズ、残り二作を観るまでもなく、殿堂入り間違いないではないか。
嗚呼、だが間違っても家族では鑑賞しないように。
日活ロマンポルノを一家団欒で観るやつぁいないっしょ…そゆこと。
未見の方はおひとりで、部屋の鍵をかけて灯りを消してニヤニヤしながら御鑑賞頂きたい( ≖ᴗ≖)ﾆﾔﾆﾔ
ちなみに、個人的なおすすめシーンは以下2つ。
・ウェインとジャクソンの股間に垂れ下がるアナコンダの影
・老夫婦ハワードとパールの営みのシーンでかかるボカシ
新感覚ホラー『X エックス』は、現在U-NEXT、Huluで見放題配信中。
