こぅ

アイヴィーのこぅのレビュー・感想・評価

アイヴィー(1947年製作の映画)
3.2
10/'22

ヒッチ【下宿人】のM・B=ローンズの原作で、サム・
ウッド監督による、【クライム・サスペンス】。

冒頭、人妻アイヴィー(ジョーン・フォンテイン)が
怪しい占い師を訪ねて 好転 の結果を得るが真相は、、という
伏線的導入にワクワクさせられる。


「旦那が離婚してくれないなら殺すしかない、、」


普通に優しい旦那のジャーヴィス(リチャード・ネイ)が
いながら美人妻、アイヴィーは浪費癖が抜けず、買い物の
請求書が届きボンビーになっているにも関わらず、離婚を
要求。旦那の友人で医師のロジャー(パトリック・ノウ
ルズ)と刺激を求めて不倫って、その上、知り合った資産家の
マイルズ(ハーバート・マーシャル)に目をつけるワガママ
放題な【悪妻】を絵に描いたような前半。

後半は、【ファムファタ】っぷりが加速する。
サスペンスとして丁寧にじっくりペースで描かれているのは
年代的に珍しい。

アイヴィーは偶々、不倫相手であるロジャーの病院から ◯薬
を手に入れて犯罪を思いつくのだが、そもそもこの時代って、
戸棚に普通に ◯薬 が置かれているの怖い〜

脚本がハンパ、転がし方が下手でモヤモヤするサスペンス‼︎
アイヴィーが誰(どちら)と一緒になる為の犯罪なのか
ハッキリしないし、行き当たりばったりの無計画で、成り行き
も偶然で説得力無し‼︎
穴だらけ犯行でトリックも無いから警察も普通に証拠を見つけ
、見た目まんまでサスペンスとしての醍醐味(ツイスト)
が盛られていない。

撮影は、光量の調整だと思うが昼間でも影、陰(特に顔)
のコントラストが印象的だった。

法廷での 一応意外な結末 を経て、、

クライマックスは、残された男に泣きつき、望みを託すが、、


呆気ないラスト、
◯◯…は憐れ、情けない最期を遂げる。

もし身近にいるとしたら、美人だがマネーには目がなく、
オツムは軽い お買い物モンスター な女性、、

そんな おバカ美人 を描きたかったのならば本作は成功して
いる‼︎と言える。


*【レベッカ】のジョーン(30)の美貌っぷりと、コロコロ
変わる表情演技をひたすら楽しむ〜


*脚本家のチャールズは初期のヒッチ5作品で組んでいる。
こぅ

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