豚肉丸

ドロシーが生んだ悪魔たちの豚肉丸のレビュー・感想・評価

ドロシーが生んだ悪魔たち(2021年製作の映画)
4.3
常にプロデューサーから「一般受けする映画を撮れ」と言われながらも、おっぱいとグロを詰め込んだカルト映画の脚本を書く映画監督が妄想と現実が混ざりあった謎の世界に入り込んでしまうお話

なかなか面白い。
カルト映画を嫌う人達に中指を突きつける内容の映画をそのまんまカルト映画に仕上げていてちょっと笑った。劇中劇自体「おっぱいとグロ最高!」って内容なんだけど『ドロシーが生んだ悪魔たち』も「おっぱいとグロ最高!あと映画制作も最高!」に着地していて面白い。制作側の言いたいことが二重で伝わってくる。結局カルトからは脱出できないんだよ。
30分だからこその輝ける内容で、終始スピード感のある物語と演出が映画を盛り上げていた。プロローグで主人公の背景諸々説明し終わったら、後はノンストップで突き進んでいくから見ていて気持ちが良い。しかも紫を基調にした映像もなかなか良くて「フランスのアート系カルト映画だ!」と思わされる。やっぱり独特な色彩美とカルトが混ざりあってるのは面白いよね。
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