きさらぎ駅の蟹本のネタバレレビュー・内容・結末

作りは安っぽいけど物語の収束とかはすごく綺麗で面白かった。
葉山純子は自分だけ逃げ出したくせに、女子高生も救いたいという自己満足のために知らない女子大生を騙して、ついには自分の娘を異世界に閉じ込めることになった。
とはいえ女子大生も自分が助かるためなら、人を刺して殴って押しのけるあたり容赦がない。
葉山娘も女子大生のいずれも葉山純子が語った「助かり方」を信じているので、自己犠牲の精神を持って扉に飛び込まない限り、永久にループし続けることになるんだよね。
「母に人に恥じない事をしろと言われたので！」という女子高生の言葉が深く刺さるエンディングでした。人間の業って深い。