せいか

きさらぎ駅のせいかのネタバレレビュー・内容・結末

きさらぎ駅(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

9/8、Amazon primeにて視聴。
有名なネットロアである「きさらぎ駅」を題材にしたホラー。放映当時、話題になっていたのと、和ホラーが苦手な私でも観られそうな気配があったため、やや興味があったのもあり、視聴する。
ドラマらしいドラマもなく、何と言うか、『世にも奇妙な物語』にありそうなものを映画尺まで拡大したような感じの作品だった。それを見越して作業ついでに観るくらいにして正解でもあった。さくっと観る分にはまあ、可もなく不可もなく評価するところも特にないまま楽しめる作品だった。

本作は二部構成で、前半は民俗学専攻の大学生だかがきさらぎ駅から生還した女性のインタビューを通してその体験を聞くもので、後半はその学生が実際にきさらぎ駅を訪れるための手順を踏んで実行し、実際に訪れるというもの。
面白いのは、きさらぎ駅はループ世界になっていて、新たに訪れる人が居るたびに訪れた時点から記憶はリセットされた状態で一からやり直すことになっていたということである。このため、学生は無双状態で駆け抜けることになる。
ただ、生還できるのは一人だけであることを知らなかったのと、生還ルートについてインタビュー相手から嘘の情報を与えられていたため(彼女は結果的に自分が取り残して生還してしまった少女を救うために学生の好奇心を利用した)、この世界に取り残されることになったのだった。今後の学生の生存を賭けたバトルに期待といった内容。

ただ学生が致命的なところで配慮が届かないとか、登場人物が都合よく頭が悪いとか、全体的になんか勢いで成り立っているというか、何と言うか、ほんとに良くも悪くも『世にも奇妙な物語』拡大版みたいな内容なので、映画作品として見たときに評価しようと思える点はさほどないというか、ないなと思った。「きさらぎ駅」を一個の作品にしました以上のものはないというか。

きさらぎ駅に訪れるための手順が明確にあるという設定だけれど(決まったダイヤの電車、駅を複数乗り継ぐ)、ちょっとダイヤ改正されたらきさらぎ駅という異界がぽっかり宙に浮いてもはや尋ねる者もいなくなりそうだけれど、手順は他にもあるのかな。ある手順を踏むことで異界に行くことになるみたいなのもなんかよくあるあるよな。
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