ようやく見つけた。
生きるべき場所
だけど足には根っこが生えていて、スイスが家族が私を引っ張っている
私にとって愛おしい、美しい国レバノンが無差別な爆破により壊されていく
家を壊された大切な親族たちが身を寄せ合って、広い私たちの家は手狭になった。
なのに、愛する娘はあっけなくパリに旅立ち故郷を捨てた。
共に生きたい。
その当たり前の願いさえ今は国に阻まれて、愛おしくて仕方なかったこの国を憎みたいと思う。
ウクライナ情勢が緊迫した今、これを見ると単なる物語だとは思えない。
アリスは故郷のスイスではなく、移り住んだレバノン🇱🇧を本当の故郷のように感じ、戦況が不安な時も家を守り通した。
いま、こうしてアリスたちのようにウクライナでも震えて戦いの終わりを待つ人々がいるのだろう。
内戦の状況など、決して穏やかではない世界が舞台であったが、ストップモーションアニメなどを用いた、遊び心のある可愛らしい映像で、不思議と陰鬱さはない。
ラストは少し意味ありげ。
愛し合う夫婦に本当の幸せが訪れる日はくるのか?
気になります。