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焼け跡クロニクルのtakehiのネタバレレビュー・内容・結末

焼け跡クロニクル(2022年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

おじさんの映画日記  焼け跡クロニクル編
(封切り時yahoo映画へ投稿)

おじさんもご多分にもれず「初国知所之天皇」(ハツクニシラスメラミコト)でその昔衝撃を受けた口です。
原將人映画監督のご自宅が原因不明で火災に! お部屋の燃え始めの火を目撃し「美しい」「可愛い」「踊る」なんて表現なさる原田監督のその感性に畏怖を感じました。(部屋が燃える映像は流石にありません)
亡くなられていた次男の遺骨から「連れてって!」と声が聞こえたと話す姿にやはり只者では無い異能クリエーターな方なんだなと実感、、監督は魂で感じるものを被写体として心体で選別し感性の赴くまま言葉も生まれ、作品が生まれてゆくのでしょう。 
共同監督の奥さんが火災から無事逃げれた子供たちを撮影始めたとこがこの映画の発火点であり、さすが監督の奥様と思います。 
先日見ましたドキュメンタリー映画「テレビで会えない芸人」の奥様も旦那様へ愛のあるツッコミしたり、ご自宅での日常な感じが映画では大切な要素となってました。  
やはり名だたる表現者には名パートーナーがいるもんですね。
家族に降りかかった災害に負けないように、自分自身と子供達を鼓舞するために皆で手を合わせ声を上げたり、ご主人に心配しないでしっかり入院しててと声かけたり大活躍です。
そして双子の幼女達の存在こそ、この映画を長編ドキュメンタリーとして持たせたのでしょう。 
お家の火災消化中惨事の最中、お腹すいた、お金あるの?大丈夫だよね?心配する姿におじさんの心は掴まれました。 
幼女達の生活映像こそ映画に彩を与えていました。
お年頃のちょっと無口な長男さんが妹さん達に勉強教えたり、お父さんの火傷治療で薬を塗ったりする姿もグッときました。

終盤のフィナーレはやっと平穏を取り戻した家族の旅行の8ミリ撮影映像です。 カタカタと上映会風の音効入りサイレントマルチ映像はやっぱ名人芸!待ってました!!これだよね、原田監督はやっぱ良いわ。。
最後の最後に双子さんのハートポーズはまさにこの映画が無事完成した事への協力者の皆様、災難時助けてくれた人々、映画を見ている私らへのお礼感謝を込めたものと受け取りました。 
やぁ〜こんなケレン味たっぷりな演出ができるのは奥さんとの共同監督だからかしら、、良かったです心が温かくなりました❤️(了)
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