コマミー

イカした人生/Madly in Lifeのコマミーのレビュー・感想・評価

イカした人生/Madly in Life(2020年製作の映画)
2.5
【休憩】

※マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル出品作品。


とても息苦しい作品だった。

と言うのも、私は"認知症"だった死んだ私の祖母を思い出したからだ。祖母の対応に苦しんでた両親の事を思い出すし、それによって生活に支障をきたしていた事も、本作一つ一つのシーンを見て、まるで昨日のように思い出される。
施設に送ろうとしても出し渋る所も、私の祖母を送り出した時の父親を思い出した。本作では、主人公の男の彼女と「休憩」と言う形で祖母を施設に送り出す代わりに"別の方法"をとったのだが、それは彼にとっても彼女にとっても"イカした人生"だったのであろうか?

"最後のシーン"には私は謎の涙を流してしまった。何の解決にはなっていないのだが、"ひと時の解放"のような気もして、なんだか空虚な気持ちにさせられる。別に認知症やアルツハイマーが悪いと言ってるわけではないが、どうしょうも出来ない感情に襲われるシーンであった。

認知症の家族を持った事のある僕にとっては、あまりイカした気持ちになれない作品なのでありました。


何より彼女が可哀想です。
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