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オードリー・ヘプバーンのMALPASOのレビュー・感想・評価

オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)
3.7
映画『オードリー・ヘプバーン』

映画、ファッションのアイコン、スター中のスター、オードリー・ヘプバーンの人生を追ったドキュメンタリー。

家族、映画関係者、近所の人の証言。本人のインタビューなどフッテージ。
さらにオードリーにとって重要な経験だったバレエで、彼女の少女時代から晩年までを表現するパフォーマンスが加わる。第二次世界大戦、ドイツが占領していたオランダに住んでいた頃の悲しい記憶。行方知れずだった父。実は愛情に飢えていた過去が語られる。
そして、それが後のユニセフでも事前活動に繋がっていく。

彼女の代表作の舞台裏も語られていて、全編興味深いエピソードでいっぱい。映画ファン必見の作品。
最後のオードリーの言葉と♪ムーン・リバーに涙。

今オードリーが生きていたら、ものすごく怒り悲しんだだろうな。

一昨年亡くなった僕の叔母さんを思い出した。オードリーの映画が好きで、昔の写真を見ると似たようなファッションをしていた。遺品を整理していたら、彼女がかけていたようなシャネルやグッチのサングラスが出てきた。翻訳家をやっていたんだけど、人種差別に立ち向かった人たちの本や児童文学をたくさん訳していた。死後、遺言にフィリピンの孤児がいる教会に寄付をしてほしいと書かれていた。どこまでかわからないけど、いろんな面でオードリーに影響を受けていたのかもしれない。
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