さよこ

オードリー・ヘプバーンのさよこのレビュー・感想・評価

オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)
4.8
【Fan's voice試写会へ🎥】
オードリー・ヘプバーンのあまりの美しさに終始スクリーンに釘付け。そして号泣。ドキュメンタリー映画でむせび泣くとは思わなかったよ…😭

オードリーヘプバーンと親交のあった加藤タキさんによるアフタートークは下の方にレポしています📝

👗全体の感想
女優になる前の幼少期の出来事、時代背景、そして両親の思想なども記録されていて、オードリーの心の底にあるものに触れた気がした。また仕事仲間や友人たち、子供や孫からみたオードリーからのインタビューを得ており、そこで語られるオードリーはどれも人柄の良さが現れていた。その語り口からオードリーと過ごした居心地の良い空間を疑似体験した気になれた。

👗オードリー
所作の美しさは幼少期に培ったバレエから得たものなのか。家族が撮った何気ない写真や動画、全てがポートフォリオのように綺麗だった。そして凛とした美しさとは裏腹に、オードリーが抱えた葛藤も語られ、どう折り合いをつけたのかが語られるシーンは涙が止まらなかった。オードリーのインタビュー(音声データ)も流れ、中身の濃いドキュメンタリー映像だった。

👗印象に残ったセリフ
誰よりも愛を欲したオードリーが行き着いた先が『心から愛せる人に出会えただけで凄くラッキーなこと。そしてその人から愛されたならもっとラッキーなこと』という価値観。語り口が軽快な分、その価値観にたどり着くまでの過程を知った身としては言葉がズシンとのしかかる。まさかドキュメンタリー映画を観て号泣するとは思わなかったよ…。

上映が始まったらまた観に行きたいし、パンフレットもGETしたいと思います🙌

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ここから下はアフタートークレポです📝
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詳しいレポは公式さんが記事⇩にしているので、加藤タキさんの回を確認ください👗
オードリーとの2ショットやお手紙など完全なる私物を公開しています😳
https://audrey-cinema.tumblr.com/

ここでは記事に載せてないエピソードをメインにレポします。

💘女優業の活動停止
CM撮影で来日した際、毎日国際電話をして子供の様子を確認していたオードリー。子供が幼少期のときには子供と一緒に過ごす時間を優先するため映画の仕事を全て断ったほどの子煩悩。タキ氏がそのときの心境を聞いたら「女優の代わりはいくらでもいる。けれどこの子の母親は自分しかいない。それなら母親業に専念しようと思ったし、そこに迷いはなかった」とオードリーは語った。

💘スタッフへの気遣い
日本から15人ほどのスタッフを引き連れてオードリーにご挨拶、その全員の名前を一度に覚えるオードリー。タキ氏がなぜそんなに名前を覚えてられるの?と聞くと「これから2週間一緒に仕事をするんだから名前で呼ぶのは当然でしょう?」と。また打ち合わせが一段落したときにオードリーがスタッフ全員に紅茶or珈琲を聞いて、振る舞ったそう。これもタキ氏がなぜ一人ひとりに確認するの?と聞いたら「日本はイギリスの影響で紅茶を飲む人が多いと聞いたけれど、最近はアメリカンナイズもあってコーヒーを好む人もいると聞いた。それで紅茶と珈琲どちらも用意したの」と。異国のカルチャーを調べる姿勢がとても真摯で心遣いが凄いと思った。

💘装飾品
記事にもある毛皮のコートの件からオードリーの装飾品について。オードリーはシンプルな格好を好み、映画で身につけてるようなアクセサリーはほとんどしなかった。付けるとしたら真珠のネックレスと耳飾りくらい。腕時計もつけないし、何かで装飾品を身につける機会があってもすぐに外してしまう。

💘結婚感について
最後のパートナー、ロバートとの関係について結婚しないの?と聞いたところ「結婚の意味が見いだせない。今は、結婚という法的な手段をとらなくても、一緒に暮らし、一緒の目的に向かっていく、それで十分幸せなの」と。

💘オードリーからの手紙
公式記事に掲載されているタキ氏への手紙の前段として「日本にあるグラフィックの本が素晴らしいと聞いた。必ず本代、エア代も払うから送って貰えないか?」というやりとりが。

💘タキ氏との関係
オードリーから「タキとあたしは双子みたい」と言われたこともあるそう。オードリー気さくで素敵。

オードリーの結婚観を聞き出すなんて、若かりし頃のタキ氏はぶっこんだ質問するw と思いつつ、オードリーとの実体験を詳細に語っていただいて凄く貴重な時間でした。しかも語り口がうまい。タキ氏のトークはオードリーの生き証人として動画で記録しておいたほうが良いんじゃないか…このドキュメンタリー映画にも出演して欲しかったな。

特に印象に残ったのは、オードリーのオモテナシの心。人の名前とカオを覚える努力を自分は怠っていたと反省しました。あと気遣いも凄い。もう一つは『何を大切にするか』がハッキリしているエッセンシャルな思考。シンプルisベストを体現しているようで、ますますオードリーが好きになった。

映画で印象に残ったエピソードなどは映画公開後に追記⇩します。良作です🙆

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⚠ここから先はネタバレあります⚠
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👗泣きどころ
大人だって好きな人との失恋は何年も引きずるし、その後の人生に影響するのに、まだ6歳くらいの子が経験するのは想像つかないくらい深く傷つくんだろうな…。自分の子供が可愛ければ可愛いと思うほど、父親が自分を捨てたのは自分の可愛さが足りなかったからかもしれないと思うかもしれない。ユニセフで活動するオードリーは、現地の子どもたちを救う側面よりも、あの頃の自分を必死に救ってるように見えて、ずっと切なかったし、涙止まらなかった。子どもの頃にしてほしかったこと、パートナーから貰いたかった愛情をここで昇華しているようだった。自分のために世界中を飛び回ってくれるほど、愛されたかったんだなって。

👗歴代の旦那たち
こんなに美しくて、愛に満ちた人を前にして、よくオードリーを口説けるなぁと感心した。いやむしろダメンズだからこそ躊躇せずアプローチできたのかもしれない。ダメな男ほどほっとけないし、愛情表現がストレートだからオードリーが絆されちゃう気持ちはちょっと分かる。とはいえ、このドキュメンタリーでオードリーを語る人たちはほとんどが女性で、誰もが褒めそやすばかりなので、男性や元夫からみたオードリーはどんな人だったんだろうとふいに思った。

👗その他、色々
・ティファニーはマリリンの代役で抜擢。
・ジバンシィのドレスは華奢隠し。
・ユニセフを通じて、愛され方を覚え始めたのかもしれない
・途中のコンテンポラリーダンスはオードリーじゃないよね??ダンスないほうが好きだなぁ。

この映画をきっかけにオードリーの出演作品を一挙上映する映画館が増えたのは凄い嬉しい。そしてどこも大人気でチケット争奪戦から脱落しました😢

また機会があればオードリー出演作品を映画館で観たいと思います🙌
さよこ

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