Carly

オードリー・ヘプバーンのCarlyのレビュー・感想・評価

オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)
4.0
世界中から愛されたオードリー・ヘプバーン。彼女の事は映画の中でのきらきらとした姿と、本で読んだいくつかの素敵な言葉でしか知らなかったけれど、この映画を観て、ひとりの女性としての人生を追うことができてとても良かった。特に実際にオードリーと交流のあった友人たちや、家族からの言葉というのがとても説得力があって良い。ありのままの彼女を知れたように思う。
WWⅡが強いた厳しい生活、父親の裏切り、母親からの抑圧にも似た感情、その全てを抱えて彼女はスターダムに駆け上がった。晩年にUNICEFの仕事に携わるようになったのは運命だったようにも思える。あの時助けてくれた人たち、あの頃の自分のように助けが必要な人たち、彼女は自分に出来る事もやるべき事も全て理解っていたのだろう。どこまでも愛に溢れ、優しく気高い人となりにラストは涙なしにはいられなくなる。
オードリー・ヘプバーンという、最高の、そして唯一無二の存在を確かめられる100分間。
一番すきなのは彼女とジバンシィの関係性。ふたりは友人でありそれを越えたソウルメイトのような間柄だったのだろうか。彼女の纏うドレス、彼が作り上げるドレス。あの美しさが目に焼き付いて離れない。
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