1人オードリー祭りをしていながらなかなか休みが取れずようやく観てきました!
全然知らなくて、イギリスのTV特番なんですね。なんでミニシアターでしかやらないんだろう?と不思議に思っていましたが、確かにそんな映画でした。
京都シネマで珍しく4回/日なのに、ほぼ満席。年齢層も意外とバラけてました。
これまでの出演作というより、生身の彼女の生涯を、多くの親族や友人の証言を元に構成したドキュメンタリーでした。なので大画面じゃなくて正解。
バレリーナを諦めた理由は、戦時中ナチスに蹂躙され食べることもままならぬ幼少期に栄養失調で筋肉をつけられなかったためというのが衝撃的だった😱
あのスレンダーな身体が、飢えのもたらしたものだったとは…。
けれどもそのことがマリリンモンローなどボリューミーな肢体が美女の条件だったハリウッドにおいて、高身長で痩せっぽちでも「美」は表現できると証明することになるのだから人生わからない。ある意味、多様性の先駆者でもあったのですね。
ファシストの父に捨てられた悲しみが最後まで彼女に影となって覆い被さっていたのも印象的。
ユニセフの親善大使をやっていたのはしっかりと記憶に残っていますが、そんな生い立ちが彼女を奮い立たせていたことに胸が詰まります。
踊りも歌も下手、人一倍努力して、愛されることに飢えていても愛することをやめなかった。
長男のショーンは、オードリーは偉大なスターでありながら、そんな等身大の1人の人間だったからこそみんなに愛されたと語ります。
映画としては気に入らないところも多く、バレエファンの方には申し訳ないけれどあの演出は興醒めもいいところ。
スコアは本来なら2.5くらいにしたいけれど、オードリーの想いを込めたその意図をなんとか汲み取って、良しとしました。ボクも大人になりましたw
こうして彼女の人となりを理解してから出演作を観るとまたきっと違った視点で深みを感じることができるのでしょう。
それでなくても彼女の映画はどれも何度観ても面白いのですから。
今週の金曜ロードショーも楽しみです。