アルパカ

オードリー・ヘプバーンのアルパカのレビュー・感想・評価

オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)
3.2
ハリウッド全盛期最後のムービースター

映像の中の自分の必要性と見え方を誰よりも理解してるからこそ、誰よりも努力し時にはぶつかってきたんだなあと。彼女はスクリーンを離れれば一人の女性だった。平穏を求め、愛に餓え愛を与えてきた。
そんな彼女の一部を知れただもう少し彼女の作品を見返したくなった。思えば8年ほど前にオードリーの美貌だけでTSUTAYAでレンタルした「ローマの休日」と「ティファニーで朝食を」。前者は美容院で短髪にするシーン、後者はドレスを着てティファニーの前でパンを食べるシーン、これが印象的だったが、これを作り上げたのは紛れもなくオードリー自身であることが明白に理解できた。オードリーの作品をより深く考えてみたいという理由だけでもこの作品は見る価値があると思う。

しかし、ドキュメンタリーとしては当人の本音の言葉が少なく、物足りなく感じてしまった。もう一つ言うならば、謎のバレエシーンに戸惑いを隠せなかった。映画づくりは上手じゃない監督さんでした。

パリの恋人のダンスシーンはいつみても色褪せない、最高。
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