「人生で成し遂げた一番重要なことは悲しみをあとから助けにできたこと、そして無条件に愛せたこと」
オードリー・ヘプバーンのドキュメンタリー。
作品を観たり、写真展にも行ったりしていて大好きな女優さんだけれど、彼女のこと、ほとんど知らなかったんだと思い知らされました。きっと彼女のほんの一部しかここでも描かれていなんでしょうけれど。
あんなに世界中から愛されていたのに、彼女自身は計り知れない孤独を抱え続けていて。父親の失踪、戦争、母からの厳しい言葉。
大スターでありながら、普通の生活も送りたかった。家族のため、子育てのため、一時期は仕事から離れた彼女だけど幸せは長くは続かなくて。
女優としての彼女もとても素敵だけど、一人の人間としての彼女がさらに魅力的。
ユニセフの親善大使をしていたのは知っていたけれど、あんなにも過酷なスケジュールで世界の困っている子どもたちのために駆け回っていたんですね。
女優であることで皆が自分の声を聞いてくれる。それを子供たちのために利用できたと。
愛され、そして愛するために生きた彼女。これから作品を見返す時にはこれまでとは違った彼女が見えてきそうです。
