まる

オードリー・ヘプバーンのまるのネタバレレビュー・内容・結末

オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

本当に立派だった。尊敬してやまない。
こうでありたいと強く思う。(仕事面で)

世界中の人から愛された人が、実は心に癒えない傷を抱えていて、愛に飢えていたことに、人生のままならなさが表れてた。
幼少期に大人からたっぷり愛情を注がれることが、非常に大切であるとよく分かった。
愛の受け取り方も、信じる方法も分からなかったのかも知れない。
愛に飢えてたからこそ大スターになれたのかもしれないし、大スターになったから多くを奪われたのかもしれない。
それでも真っ直ぐに信念を貫く胆力は本当に凄い。
結果的に、自分を愛せるようになったことが、彼女の人生のゴールになったのかな。

ナチスの影響を大きく受けたなんて、あの華やかな姿からは結びつかない。
戦争の被害者側の立場や気持ちを身をもって体験し、それを活かして晩年に還元していってて、素晴らしかった。
安全圏から口でどうこう言う人よりもよっぽど説得力のある言動を取っていたことも素晴らしかった。
名声を清く正しく活用していて、理想的だと思った。
ユニセフに救われ、晩年にはユニセフとして飢餓の子供たちを救ってた。

「人道とは、人を幸福にすること、苦しみから救うこと。本来は政治の仕事。
時間をかけてでも人道的支援を政治化する代わりに、政治を人道的に変えたい。
世界が1つになることが夢。」
という言葉に胸を打たれた。
本当にその通りだし、実際に行動してた彼女は本当に立派。

「苦しみを後から助けにできたこと。そして無条件に愛せたこと。」

スクリーンの中やカメラの前に立つときの衣装が本当に夢のように素敵で、うっとりする。
色褪せないファッションだと思う。
派手に着飾らず、素材を最大限に活かす最小公倍数的なスタイルに憧れる。
笑った時に頬が高くなるのも本当にチャーミング。
凛としていて、華があって、揺るがない信念を掲げて行動していく所が尊敬。
力強い目と透き通った声で堂々と話している姿がカッコよかった。
心の底から愛を溢れさせたような目つき手つきでソマリアなどの子たちを見つめていたのがよく伝わってた。
きっとあの子たちのために本気で泣いて怒ってたと思うけど、それを慈善活動という形で落とし込める力もすごかった。
私もそうやって生きていきたいと思う。

人は簡単に過ちを犯すし何度も間違える生き物だけど、その度に学んで次につなげることもできるから、戦争なんて金輪際やめて、貧困層を救済していくべきだと思う。
オードリーが注力してきたように、私も、私なりの方法で世界を良くしていこうと思った。
まる

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