Tully

妖怪シェアハウス 白馬の王子様じゃないん怪のTullyのレビュー・感想・評価

3.0
ドラマは続編も含め全部観てたので、はちゃめちゃでそこそこ笑えて楽しめると思っていたんだけど、なんか思ってたより微妙だったかな。あんまり今までの『妖怪シェアハウス』っぽくない気がしたかも。面白くなかったわけではないんだけど、なんかやっぱりこの話って背景は知らないとしても名前くらいは知ってる昔ながらの妖怪が現代社会に混じって馴染んで暮らしちゃってるところに、面白さがある気がするんだよね。今回の話は、いわゆるネオ妖怪というやつがメインなので、なんとなくこれじゃない感があったんだよね。もちろん、今まで出てきた妖怪たちだって、最初から古い妖怪だったわけではなく、出てきた頃はネオ妖怪だったわけだから、現代社会に誕生する妖怪がいるのもそりゃそうだなってわけなんだけど、なんだろうなぁ、なんか違うような。でも、お馴染みの妖怪たちが闇落ちしちゃったり、岩ちゃんがAIアプリにはまっちゃったり、ぬらりひょんはそのままだったり、いろんなやりとりは面白かった。いろんな欲望とかがなくなったら、争いもない世の中になるのかもしれないけど、自分のいいところ悪いところも何もなくなってしまうのかもしれない。澪は澪だからやっぱりいいのであって、古い妖怪たちもあのままだからいいのだろう。最終的に、ネオ妖怪が自分自身で消えてしまうのはなんかせつなかったな。でも終わりもせつないままの終わりなのか。いろいろあったけど妖怪みんな出てきて大団円で終わって欲しかったかも。エンドロールのメイキング映像の、みんなの笑顔は良かったけど。キャストはほぼドラマと同じなので、そこは安心して楽しく観られた。ネオ妖怪の是非はともかく、望月歩くんも良かった。ということで、なんか、ちょっと違う感がある映画だった。
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