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マイ・ブロークン・マリコのこーたのレビュー・感想・評価

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)
3.9
マリコはなにも悪くなかった。すべては周りの人が自分の弱さをマリコに幼い頃から押し付けたから、感覚が壊れたマリコが出来上がってしまった。遺骨が舞うシーンは衝撃的で象徴的。マリコはずっと無力で、トモヨに依存する他なかった。トモヨは一見一人でも生きていけそうな逞しい存在だが、本質的にはまたマリコを求めており、本作ではそんな弱い一面と、青森に行く儀式を通してけじめをつけ前に進もうとする強い一面とがよく描かれていた。
永野芽郁の男気あるキャラは良き。タバコ吸ったり牛丼すすったり、ほどよいギャップ。
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