沢山の人物が2人の周りに登場しているのに、この世界にはどうしてもその2人しか存在していない、そんな感覚
幸せになるための映画でも救うための映画でも自殺の理由を探す(そんなものはとうに十分あったし)ための映画でもなくて、生きる生きていく映画
シィちゃんの性格もそうだし作品自体もそうだけど、人に対しても出来事に対しても感情に対しても執着がなくて、ねっとりとしていなくて、重いのは作品の設定の言葉ヅラだけで、淡々と進んでいく空気感が心地よかったし、ただ生にしがみついてる人間像を映すだけじゃないのが良かった
というかむしろ生への執着なんて皆無で、そういった乾きの中にお互いその人しかいない、という共依存が対比されていたのが素晴らしいと思う
演者たちみんな、そのちぐはぐ感を飲み込むのがすごく上手かったと思う
あと序盤と終盤で登場してた印象的な中華料理屋、学芸大学駅すぐ横の町中華「二葉」ですね!!
この前偶然行ったので登場した時びっくりした、美味しいのでぜひ
原作を読んでいないので、解釈の不一致とかはなく、好みの作品だったけど、どこか違和感を抱きながら観た、なので4には乗らず
死んでちゃわかんねぇよな、そうだよな
