このレビューはネタバレを含みます
原作を先に読んだことのある映画だったので、その原作の雰囲気を映画でしっかりと表現しているところがいいと思った。ところどころ、もう少しだけ深く描いてほしい場面はあったけれども、それでもラストに向けての手触りが個人的に好きだった。どんな場面でもごはんを食べることができるシイちゃんは、きっとこれからも生きていけるのだろうし、記憶のなかであろうとマリコもそうしてずっと一緒にいることができるんだろうなぁと思えるのが良い。生きていくことができるシイちゃんの強さが好きだった。