ふぃつ

マイ・ブロークン・マリコのふぃつのネタバレレビュー・内容・結末

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

良かった。
骨壷を持って逃げるというエキセントリックなストーリーだが、椎野というキャラクターを上手く演じているので、スッと入ってきた。たばこの出し方など、練習したんだろうなぁ。
おばさんが靴を家に届けるというシーンで、家はバレてるけど警察沙汰にはしなかったんだな、とか骨壷を椎野に託したんだなという事情が垣間見えていい。
最後の手紙は、内容よりも「椎野に手紙を残していた」という事実と微笑みながら読んだということで「マリコらしい文章で書いてあったんだろうな」もっというと「死を受け止められるような内容」だったんだろうというところが重要だと思うので、良い終わり方だと思った。
「一番大切だったはずなのに、なにも残さずに死んだ」ということが気がかりで、過去の手紙を保存して読み返すくらい手紙を重要視していたので、ようやく死と向き合って、生きていく気になれたのではないか。
直訳すると「私の壊れされたマリコ」
牛丼に箸を立てるシーンはぎょっとした。
ふぃつ

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