このレビューはネタバレを含みます
前作でボーイフレンドの励ましで、背の高さをビハインドとしてきた女性の開花を描いたが、本作はそんな彼女がさらに成長する過程を描く。大きな舞台の主役に抜擢されて、本番までにボーイフレンドと別れたり、別の男性や姉や友人たちに励まされながら外見ではなく内面が成長してゆくサクセスストーリー。
なにより人物描写がとてもいい。監督は前作に代わったようだが、キャラクターが前作でしっかり確立されているので、それぞれの存在感がより明確にしめされる。
そして多様性。それぞれの人物に恋愛感情が生まれ、着いたり離れたりする青春ドラマだが、人種や外見を超えた関係が構築されてゆくのがいい。アメリカが多様性を寛容に受け入れる国であってほしいという願いが伝わる。ちなみに今回の作品を監督したのは台湾人女性のようだ。
最後に、主演のエヴァ・ミッシェルの素晴らしいダンスシーン。手足の長さをダイナミックに使ったダンスシーンは圧巻だ。付け焼き刃で習得したのではなく、もともと経験がある方のダンスだ。このラストのダンスシーンはわずかなシーンに凝縮されているが、このシーンを見るだけでも価値のある映画だ。
素晴らしかった。
