吉良吉影

ボーイズ・ライフの吉良吉影のネタバレレビュー・内容・結末

ボーイズ・ライフ(1993年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』で共演をしたディカプリオとデ・ニーロのタッグがこの作品で観れる!と思い鑑賞。2人とも若くて、こんな昔から付き合いがあったのかと感心をした。この後にスコセッシの新作を観ると感慨深いかもしれない。2人とも30年のもの間に大御所ベテラン俳優という看板を背負い、この作品からここまで貫禄をつけてきたのかと思えるからだ。

母親が再婚した夫が自己中のDV男で2人が振り回される、胸糞悪いストーリー。特にトビーが為す術なくドワイトの家に連れて行かれて、理不尽な仕打ちを受けているのが悲惨。なぜ親のゴタゴタに子供が巻き込まれなくてはいけないのか、胸焼けがした。
なぜか途中2.3年の時が流れ、予定ではドワイトが更生した筈のトビーが荒れまくっていた。トビーもあんな仕打ちをドワイトから長い期間受けていたにも関わらず、もはやメンタルが強い。最後の今まで2人の関係に干渉してこなかった母親が我を取り戻し、息子を守ったのは、この映画のせめてもの救い。ドワイトの娘もあの後2人で暮らすのは酷にも感じる。

デ・ニーロの悪役から主人公役までの演技の振り幅が広いため、演技力の上手さが際立つ。最近アメリカの俳優の中で一番演技が上手いのは彼ではないかと感じてきた。
吉良吉影

吉良吉影