やし

ボーイズ・ライフのやしのレビュー・感想・評価

ボーイズ・ライフ(1993年製作の映画)
2.0
気分は悪い。


母の前では良い子だが、外では悪友と粋がる不良少年。
(喫煙者)

何かあると直ぐに逃げ出し、目の前の現実から目を背け、暴力夫に服従する母親。
(喫煙者)

結婚前:紳士→結婚後:輩(しかも初夜から…)で、絵に描いたような小心者のDV親父。
(喫煙者)

のメイン3人が"コンクリート"という田舎町で程よく揉めるってだけの話。


物語後半、DVバカ親父は相変わらずだが、母親は旦那にも反抗するようになって、少年は町を出ることを夢見て不良ではない友達が出来たり、多少変化はあるも、、
…それだけ。


他にも
妙に射撃が上手い母親、
妙に存在感の薄い義兄弟たち(特に上2人)、
意味深に怪我した指、
母親に気のあったロイ(クリス・クーパー)、
などなど、伏線と思わしき数々がことごとくスルー。


「これは実話です」とは、感動を呼ぶところかもしれないが、
エンディングで語られる登場人物たちのその後の人生についても本編との関連性は皆無だし、
悪いけど、なんでこの程度の物語を映画化したのかサッパリ。



…だが、まぁ、
幼き頃のレオナルド・ディカプリオと、ロバート・デ・ニーロ、この二人が共演していて親子を演じていて、
今ある"あの"レオは、デ・ニーロから演技をこうやって学んでいったのかと、そういう見方をすればなかなか興味深い作品にはなるかな。
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