灰田

ボーイズ・ライフの灰田のネタバレレビュー・内容・結末

ボーイズ・ライフ(1993年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

みてて辛かった。毒親。母親の再婚相手が酷い男だった。勇気を持って踏み出せば大丈夫だ。なんてそんな甘いものなのかな。成績表を捏造して面接で育ちが良さそうに振る舞う、それって何も努力してないじゃないか。ラストシーンで彼にやっと反抗したドビーの成長に称賛をおくれと言うんだろうか。
僕にはトビーの気持ちはわからない。もしかしたら、彼みたいな親を持ってしまうと恐怖で押さえつけられて自由に身動きが取れないのかもしれない。なんとか知恵を振り絞って新しい人生に向かって歩き出したんだ、きっと、サクセスストーリーとしては十分だろう。
自分ならどうだろう、恐怖に耐えて必死に努力して抜け出せただろうか。あるいはトビーのように機転をきかせて歩き出せただろうか。いや、僕なら恐怖に怯えて何もできず結局彼と同じような大人になってしまいそうだ。あんなやつ居なくなればいい。死ぬ間際に俺はいい父親だった。なんて満足したような顔でいってそうだ。考えただけで虫唾が走る。想像の中だけだったらどれだけいいことか。
灰田

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