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Gメンのcalinkolincaのレビュー・感想・評価

Gメン(2023年製作の映画)
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面白かった!
笑えて、テンポが良く、ロックに乗せたアクションシーンがかっこよく、スカっとできて、勧善懲悪のアクションコメディとしても、エンタメ映画としても、そしてアイドル映画としてもなかなかの出来。

まず、演者が最高。
笑えるシーンが多く、主演の岸くん演じる勝太がわりと普通の青年で周りが変人ばかりの「受け」のタイプなので、脇を固める演者たちがわりとテンションの高い演技を求められるのだけど、竜星涼、矢本悠馬、森本慎太郎、吉岡里帆、小野花梨、高良健吾、田中圭と演技が達者な方ばかりなので、皆突き抜けたテンションの高い演技が上手で気持ちが良かった。
特に可愛らしい登場の仕方から一転、目ん玉ひん剥いて叫びながら生徒たちをボコりまくる吉岡里帆、ブレーキがぶっ壊れてるとしか思えない小野花梨が最高。花梨ちゃん、ほんとに何をやらせても上手。
そしてりんたろー。さんはりんたろー。さんです!(それが良かった)

あともうひとつ良かったのはがむしゃらに青春を楽しむG組の面々と屋上からふたりを見守る、大人の余裕(でも高校3年生)漂う高良健吾演じる伊達と田中圭演じる八神、という構図とその対比。
このふたりがいることでただのがむしゃらな青春コメディで終わっておらず、何より勝太を見込み、可愛がり、時に強さとは何かを彼に説く、自分たちの想いを彼にかけるふたりの視線がやさしく、あたたかかった。高良さんと田中さんが脇を固めるとは何たる豪華な配役、とは思ったが、脇をやらせても彼らはやはりかっこいい。

はじめにアイドル映画としても良い、と言ったが、主役の岸くん演じる勝太のキャラクターがいい。正義感が強く、明るく、ケンカも強く、人を差別せず、人並みに女の子が大好きで、そのくせ硬派。そんなヒーローとして完璧な勝太を岸くんは肩の力を抜いて飄々と演じており、彼の良さがとても出ていた。
それと、恒松祐里さん演じるヒロイン、レイナがちゃんと可愛いのも重要。レディースでツッパっているレイナだが、惚れている勝太の前でテンパってしまう様は可愛らしく、何より恒松祐里さんは声が可愛い。

作者が同じなので、ドラマ「ナンバMG5」のようなスカッとできるコメディが好きな方には特にオススメ。みんなだいすきあの人も登場しますよ!
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