ハル

Gメンのハルのレビュー・感想・評価

Gメン(2023年製作の映画)
4.1
新宿ピカデリーにて『ほつれる』を鑑賞後、移動中の“職質”を経て、バルト9で本日二本目(人生初の職質…一体なにが怪しかったのだろう?)
“ジャニーズバイアス”のお陰で評判が高いと言われてるけど、いやいや普通にめちゃくちゃ面白い!
イメージとしては『今日から俺は!!』と『Kappei カッペイ』を足して2で割った感じ。

ギャグ+下ネタ+不良=最強。
役者陣の芝居も振り切っていて、遠慮がない。
ギャグ全振りモード。
ちなみに僕は主演の岸優太を知らなかった…
ただ、画面せましと暴れまわる彼を見て、十二分に持ち味を発揮しているよう感じられた。
アクションシーンもキレキレ!というわけではないが、カメラワークのうまさと効果音の合わせ技でスタイリッシュな仕上がり。
笑いも所作も見せ方が巧みな俳優だ。
覚悟の姿勢から、彼が背負っているものの大きさは十二分に伝わる。

そして、この作品には影の主役がいる。
それは…教師役の吉岡里帆!
度肝を抜かれたのは想定を遥かに超越した壊れっぷり。
今年のベストアクトかもしれない。
会場中から笑い声がドッカンドッカン。
「よく、これをOKしたな…」と、思わず声が漏れた。
彼女の最近の活躍は飛ぶ鳥を落とす勢いだけど、幅の広さこそ彼女の最大の武器かもしれないね。
お風呂上がりの雨宮先生は可愛すぎ…

友情&男気に惚れ、笑いに魅力される時間。
トントントンとテンポよくストーリーは展開していき、瞬く間にエンドロールへ。
会場の入りは平日にも関わらず驚異の9割超え。
邦画で公開2週間経ってもこれだけ集客できるのは凄い!!
正直、苦手なジャンルのギャグ映画。
それなのにこれだけ楽しめてしまったのは作品の質と役者陣の奮闘ぶりが秀逸だったから。
頭を空っぽにして笑顔に包まれたい時にオススメできる一作だ。
ハル

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