猫

小さき麦の花の猫のレビュー・感想・評価

小さき麦の花(2022年製作の映画)
3.6
ロードショーで見逃し、 ずっと気になっていたら刈谷日劇で上映
仕事帰りに観に行きました。

厄介者扱いをされた二人が
所帯をもつ、、
女がお金で買われたり
口減らしのために嫁にいったという
近代の頃の話を思い出した。

自然の中で
やってきたことが無駄になる生活
観ながら何度も、
彼らはいったい
“何のために生きているのだろう”
“人生を止めにしたくは無いのだろうか”
と思ってしまった、、

明日を生きるために
今日を生きる
彼らにとって
生きる事は当たり前
食べて寝て働く
耕す、種をまく、刈り取る、売る
、、、
家を造るシーンは
見ていて楽しかった。
土地は彼らのものなの?と少し気になったけど。

夫に優しくされたロバを羨ましがる妻
そんな
誠実な貧農の夫婦の物語
、、、

二人で協力して働く姿からは
『人生フルーツ』思い出し
家を壊すシーンでは
『胡同のひまわり』を思い出した

途中
優しい夫が一度だけ妻を罵るシーンがある
あれは??
もしかしたら
周りに
優しいばかりの夫ではない
と、見せたかったから、、、?

農地を捨て
二人で建てた家を捨て
、、、
物悲しいラストだった。

悪くない映画
、、、
けれど
私には既視感があった、、
猫