無機質でひんやり。小説家が撮った劇中劇は彩りがあざやかでニクい。そしてまるで読み終えた本を閉じるかのようなエンディングに戻って、さらにうっとり。めちゃくちゃかっこいい。
でも、はじめてホン・サンス作…
「気まずさ」の映画。とりわけ、人間関係に於ける「気まずさ」の居心地悪さを、否定も肯定もせず、ホン・サンスの十八番バカズームによって映しとる。劇中、イ・へヨン扮するジュニがホン・サンスを代弁するように…
>>続きを読む「やっと、「わたしたちの第二章ごっこ」終わったわ〜、しんどかったー」みたいな苦みをジュニとギルスから感じる。どうなのか?
もうかつての名声なんて興味もなくて、距離を置いて休みたくもあれば、そこをけな…
この映画は退屈だけど、心地良い。
それは「物語」が中心ではなく、会話や仕草によって登場人物達の過去や画面の外にある物語がうっすら見え隠れし、根本にユーモラスさがあるからだろうか。画面内の「物語」は、…
物語だけ追っていればシンプルすぎるくらいな一方、メタ構造的な台詞が多くて、作品に対する手引きが十分すぎるような気もする。
出向く先で出会った人に連れられて新しい場所に行く中盤までのテンポの良さが小…
春の日を思い出すとき、かならずわたしはひとり広いところに放り出されていて、ずっととおくで子どもたちの笑い声が響いていて、自分のまつ毛がおとす影さえ冷たく感じるほどに照らされていて、あのとき泣いてい…
>>続きを読む韓国。ソウル近郊、東部にある河南市。
旅行中のジュニは著名な小説家。疎遠になっていた後輩の家を訪ねる。
一線を退いた後輩は、隠れるように街の本屋を営んでいた。
思い出話に花を咲かせ、新たな出会いも。…
ホン・サンス『小説家の映画』をシネ・ピピアで。モノクロからカラーへと変わるというありがちな展開もホン・サンスにかかればゴダール的色調(コンピューターでイジリまくった変にパキっとしたオレンジがかったア…
>>続きを読む女性主人公が旧知の仲間を訪ねた先で偶然の出会いを重ねる物語
こんなに広い世の中なのに、どこでつながっていたのだろう? そんな浅からぬ“縁”を思わせます
感想です
で、以前観てとても面白かった一本…
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