MileNyang

小説家の映画のMileNyangのレビュー・感想・評価

小説家の映画(2022年製作の映画)
4.4
基本ワンシーンワンカットという長い芝居の連続。
広角レンズを使い、そのシーンの登場人物すべてが画角に収まった広い映像。
まるで舞台劇を見ているような構成。
モノクロの画面は黒と白のコントラストをはっきりさせたハイキーの画像。
しかしその時代背景を描く手段として、セリフには全く出てこないが、マスクをしている登場人物たちや映画試写室の椅子のいくつかがテープで使用できなくされている、観光地や公園にもほとんど人が出ていないなど、コロナ禍の影響が出ているこの数年間の一コマという設定がうまく出されている。

それだけに最後の数シーンでバストショットやカラー画面になった時、いつも以上に効果的なものに感じられた。
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