コーディー

小説家の映画のコーディーのレビュー・感想・評価

小説家の映画(2022年製作の映画)
4.2
一旦立ち留まる人生に次への意欲をもたらすもの。漠然と変化を求めて旧友と数年ぶりの再会をする小説家、けれど期待したほど心は動かずwむしろ初対面の人間との疎通や言葉なき手話に心が潤う…そんな予期せぬ出会いに気付かされる私自身&ホン•サンス流人生の愛し方。やっぱ好き!

著名作家ジュニが芸術の可能性を探究するユラユラ散策の中で巡り会う新たな刺激。どこかモヤモヤを抱えていた彼女がキム•ミニ演じる女優ギルスと出会い、まるでパワースポットかの様に活力を得るw序盤の手話にしてもそうやけど自分の知らない感覚に出会う喜び、その控えめだけど豊かな表現が堪らん!

人生の意味やら何やらを物語の中ではなく他愛もない会話や何にもない部分に焦点当てて見つめる監督らしさは健在やけど、そのボンヤリ具合は更に磨きが掛かってた気がする。
なのに気づけば心が軽くなり、モノクロ映像に温かみが宿る感覚はやっぱり心地良い
にしても相変わらずキム•ミニを美しく撮るねw

あとクォン・ヘヒョ出てきたらだいたい気まずくなる展開は今回も最高でしたw