しょ

小説家の映画のしょのレビュー・感想・評価

小説家の映画(2022年製作の映画)
2.5
正直、なんだかよく分からない事が多い映画。
会話劇なんだけど、あまり本質を語り合わない表層だけのキャッチボールが多く少し居づらさや気まずさがある。
ぶつかり合う時には割と深く話すのに、友好に語り合うシーンが特に表層的で中身が感じられなくて、、これは狙いなのか、、
とにかく気まずい気持ちにさせられる。。

学生の頃はなんとかこの映画の意味を掴み取ろうと、前のめりになって足掻くように見ていたこの手の映画。最近は諦めてしまっていることに気付かされた。
かなりシンプルな表現を90分も使って実時間の様に映画時間を過ごすと言う事でしか得られない何かはある。というのは分かってるんだけどね。。なんだか私は俗人なんだと思い知らされました。
限られた時間の中ではっきりとした意図やテーマを感じ取りたすぎるんだよ、とほほ。

こういう読み解きにくい映画の時は著名人の一言レビューが参考になるので記録しておく。
あ、こう言えばいいのか、とww

既存の価値基準では測れないこの芸術を、すぐにはわからないものとして長く愛したい。長島有里枝

当たり前のように享受する「映画」たちがいかに多くの作為で武装しているかを如実に突きつけてくる。私たちの生きる世界と同じ地平に静かに佇む映画。それ以上でもそれ以下でもない美しさ。
深田晃司

何気ない台詞やシーン節々に監督の心が垣間見れる瞬間を感じる、そんな作り手の気持ちが生々しく乗った作品に出会うのはとても稀ではないだろうか。
中田クルミ

これまでにないほどパーソナルで、芸術の自由に捧げられた酔狂な叙情歌。
Indie Wire

表現そのものへの、ささやかな賛歌 
The Film Stage
↑これが、1番ずるい、分からないけど高尚そうな映画ならなんでも使える。

本作は、小さな瞬間と偶然の出会いに関するチェーホフ流の研究であり、つまりそれは曖昧で、説明もなく、自発的で、整然とした動機や結果もない、まさに人間の真の生き方そのものに関する研究である。
The New York Times
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