ハル

小説家の映画のハルのレビュー・感想・評価

小説家の映画(2022年製作の映画)
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以前濱口さんが、60分喋らせて、10秒しか使わない、みたいなことを言っていた気がする。(朧げな記憶)
この映画の、間、を生み出すのにはそういうことが必要なんだな、と思った。
会話がとにかく、うまい。すれ違い、また戻っていく。そこには個人の気質や怒りがしっかりと反映されている。人を描くと言うことはこう言うことかもしれない。さりげない部分を人間は言葉でなく、仕草でも表す、そこを逃さない。映画論、小説論も、この映画に関係するとも思える。
この人数、この場面だけで、圧倒的な繊細さとドラマを描いている。
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