アクセルガツキー

小説家の映画のアクセルガツキーのレビュー・感想・評価

小説家の映画(2022年製作の映画)
4.1
ふにゃにゃ、すごい…

モノクロ×オフビートは、確かに何かに似ている。
実際、僕にはぴたぴたと言い当てられないけれど、ここには「映画的記憶」が横溢していると思う。が、何にも似ていない。

主人公がすぐキレる。結構、鈍感なところが好き。

レティセンス(=言い落とし)の連打で、想像の余地を開いているのがいい。ものすごく喚起的で、意識が開かれる。記憶も呼び起こされる。実はもの複雑な構造を持っていて、その間隙から想像力が吸い上げられ噴出する感覚があった。
良い映画をみたな!と思ってホクホクしていたら…ラストのラスト、これは何なの?!
なになに? どういうこと?

…突き放された。
さすがにいろいろ調べてしまいましたよ?

この宙吊りにされる感じ。やられた。素晴らしい。そして「小説的」だ。そうか! だから「小説家の映画」なのか!←多分、違うと思います 汗