アメリカ同時多発テロの発生後のグアンタナモ湾収容キャンプに収容された青年の実話を題材にしたドラマでいわれなき疑いをかけられ収容所に送られた息子を取り戻すため母親が弁護士と協力して当時のジョージ・W・ブッシュ大統領を訴える。ドイツ製。肝っ玉お母さんのユーモアとパワー。主演のメルテム・カプタンの好演！GWとくに観たい作品がなかったので、一風変わった本作品をチョイス。第７２回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で最優秀主演賞など２冠受賞。”愛されキャラ”というゴリ推しワードがあるがまさにそれで、逆境を跳ね返す底力みたいな物怖じしない肝っ玉と根底の屈強なバネを主人公から感じた。単純に息子を母親が取り戻そうとする話でそこにユーモアが肉付け。一見シリアスな題材風だが、主人公のキャラがそれを食ってるためドライな空気感に落とし込んだ社会派映画に。
