甲冑

苦い涙の甲冑のレビュー・感想・評価

苦い涙(2022年製作の映画)
4.0
普通に見たら変な映画だけど再映画化としては思ったより、てか実にきちんとしたものだった。ロミー・シュナイダーを起用という事は『マリア・ブラウン』製作期のファスビンダー。アミール・ベンサレムはギュンター・カウフマン、であるはずだがアルミン・マイヤー/エル・ヘディ・ベン・サレムも混合されている。母役はまんまリーゼロッテ・エーダーとされるがそこにハンナ・シグラ、と配役も強い。控えめにもバルハウス化するカメラ、衣装、美術…どうにも枝葉末節に目がいってしまってよくないが(いやそういう楽しみ方をするものか)シグラ婆さんの子守唄にはぐっときてしまい点も甘めに。RIPマーギット・カーステンゼン。
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