紫陽花

午前4時にパリの夜は明けるの紫陽花のレビュー・感想・評価

5.0
全体を通して決定的な何か(一部は除く)が起こる訳ではないのですが、とてもドラマティックにできていました。

80年代当時の映像が所々に散りばめられていて、日本ではなくパリなのになぜか懐かしく切なく感じるのは、お国違えど同じ時代を生きてきたからか?ミカエル・アースの成せる技だからか?とにかく良かったです。

監督の心情として、失われたものの再生ということがあるようですが、それが随所に感じられ80年代という時代とぴったりマッチしていて、奇しくも日本では昭和ブームですが、経験してきた人にしか分からない心地良さを感じさせてもらえました。

ミカエル・アースの何とも言えない優しさ切なさを感じる作品を次回も期待します。