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午前4時にパリの夜は明けるのシネマのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

2022年フランス映画


【『W座からの招待状』より

主演:シャルロット・ゲンズブール
1971年イギリス生まれ。セルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキンを両親に持つ。『なまいきシャルロット』(’85)で初主演、その他の出演作に『アンチクライスト』(’09)など。

共演:エマニュエル・ベアール
1963年フランス生まれ。『ミッション:インポッシブル』(’96)ほか、ハリウッド作品にも出演。代表作に『美しき諍い女』(’91)『8人の女たち』(’02)など。

監督・脚本:ミカエル・アース
1975年フランス生まれ。今作は長編4作目。前作『アマンダと僕』(’18)で第75回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門マジックランタン賞を受賞。
透明感のある作風が印象的。
劇中で描かれるラジオ番組は監督の幼少期に実際に放送されていた番組がモデル。

80年代のパリを舞台に深夜ラジオがつなぐ家族の絆を描いた感動作。
当時の街並みなファッション、そして劇中に登場する楽曲の数々にもご注目ください。】

☟感想

1981年のフランス大統領選でミッテランが選ばれた街のお祝いシーンから始まるのが印象的なので、検索してみたら
デスタンまで続いた保守政権からミッテランが所属する社会主義政権に移ったということなのかぁ…。

フランスの当時の社会背景とかがわからないので自分の乏しい知識も併せて駆使しながら観た。

マンションの窓からみえる建物が特徴的で素敵。

自宅で泣いている時にハンカチだったから、ヨーロッパでは鼻かみとかにもティッシュよりもハンカチを使っていた頃なのだろうな…と思った。

喫煙率ほぼ100%…。
見てるだけで煙い。
折しも、お隣の英国では2009年以降に生まれた人の喫煙を禁止する法案が下院で賛成多数で可決したばかり…。1980年頃の英国もどこでもタバコを吸えたそう。他の国の進歩は早いのに日本は亀のように遅いなぁ…(変な法案は多くの国民が気づく前に通ったりするのに…)。

胸が何回も写るけど、乳がんとは判らなかった。1980年より前だと日本ならハルステッド法も行われていたよね…。フランスで乳がん手術を受けた日本人女性の本を読んだことがあるけれど、胸の谷間とか見せるから、がんがあるところではなく傷痕が目立たないようなところからメスを入れるとか読んだことがあるからな…。温存手術とかまだ無かった頃かな、再建手術済みなのかな…とか、さすがフランスだな…と。

働いたことなくて、夫に捨てられ精神的、経済的に大変な主人公に、子どもたちを産んだ時はまだ人工妊娠中絶が違法な時代だからだったのかな…と思ったら、長女の前に流産したそうだから違うのかな…、当時フランスでは子どもたちが未成年なのに養育費が貰えないことがあったのだな…とか。

ラジオ局→図書館と勤務先が変わったのか、ダブルワークなのかが判らなかった。

【W座エピローグの解説によると
家出少女タルラのモデルは、
パスカル・オジェ。
1984年、25歳にして急逝した俳優。
(出演作は)エリック・ロメール『満月の夜』(’84)、ジャック・リヴェット『北の橋』(’81)ほか。
劇中の映画も彼女の出演作。】
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