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息子のまなざしのaiのレビュー・感想・評価

息子のまなざし(2002年製作の映画)
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2023年、173本目。

職業訓練所で木工技術を教える男は、ある少年と出会う。
心を閉ざした男の行動をひたすら追うカメラワーク。
説明はなく、各々の口数も少ない。
情報量の少ない中、彷徨う心の動きをなんとか追いかけると、一筋縄でいかない複雑な心情が重くのしかかる。

全てが語られず、徐々に繋がる過去の出来事がとてつもなく重たい。
常々考えていた"人は深い怒りの感情を持続できるのか?"という疑問に応えてくれるような物語。
私はこの男の行動に納得がいった。
結局、人の心は本人にしかわからないのだな。
2人の気持ちを想像させるラストが好きだった。
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