●コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話-（2022年アメリカ。エリザベス・バンクス）
1968年，シカゴ。
裕福な家庭で何不自由ない生活を送る主婦のジョイ。
しかしふたり目を妊娠すると，それが原因で心臓の病気が悪化してしまう。
医師からは中絶が唯一の治療法と説明を受けるが，中絶を希望しても違法であることを理由に拒否されてしまう。
途方に暮れる彼女だったが，街で偶然見かけた貼り紙から，安全な中絶手術を提供する地下組織“ジェーン”の存在を知る。
《レビュー》
サブタイトルのおかげで軽々しい作品に思えてしまうかもしれない。
法というのは恐ろしいもので，法で禁止されると理由を問わずできなくなってしまう。
それが“正義”になってしまうためだ。
いわばこの映画では“ジェーン”は“悪”。
エリザベス・バンクスとシガーニー・ウィーヴァーが，ともすれば暗く重たくなりそうな内容を，さすがに好演。
いい映画だった。
あっという間の121分。
https://www.youtube.com/watch?v=ZNpvGyGyRnw
