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コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ーのogのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

テーマが重いのでもっと悲壮感漂う映画かなと勝手に思ってたんだけど、ジェーンの面々の、常に問題に直面しつつも「自分たちは正しいことを行なっている」という肯定感に溢れたパワーを感じられて良かった。
中絶による体や心の痛み、恐怖、喪失感、罪悪感はそれぞれの女性たちの中にあるはずだけれど、そこをあえて強調しない描き方にしていたのが良かったな。事情や考え方は人それぞれだし、中絶=悲惨なこととして捉えられないように細心の注意を払っていたように思う。
望まない妊娠をした女性たちに寄り添い、印象や事情で判断することなく、(葛藤はありつつも)ある意味システマティックに女性たちを救う集団としてあるのが良かった。

裁判所の前で誇らしげに手を繋ぐメンバーの笑顔が良かった。が、今バックラッシュが起きているのがやはり恐ろしい。
この辺りのラストシーンがとても駆け足だったのでちょっと残念。

シガニー・ウィーバーかっこ良すぎるよ〜〜〜〜中絶のための拠点を閉鎖するけど、次は何と闘う?賃金同一?男女平等憲法修正?ってジョイと顔を見合わせて笑ってたのがめちゃくちゃかっこ良かったな。彼女にとっても社会に問題は山積みで常に闘いなんだ、と。
メンバーの中でほぼ唯一の黒人として人種差別問題にも言及していたウンミ・モサク、見たことあるな〜と思ったらロキに出てた役者さんだね。
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