軽率

コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ーの軽率のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

特別何かに追いかけられるとかいうこともないのに変な言い方だけど、手に汗握って妙なスリルを感じながら見た。ジョイの施術のシーンはもちろんヒヤヒヤしたし、それ以外でも、もし何かあったら…と。もしたった一人でも術中にあるいは術後に何かあったら、それだけで全員の人生が終わるかもしれないし、実際に摘発されてもいる。ただメインはそんな話ではないしそんな絵面もない。それなのにずっとそれでハラハラして見てた。私が勝手に緊張してただけかもしれないけど、スリリングなところが面白かった。
違法だとしてもやらなくちゃいけないこと、やらずにはいられなかったこと。ジョイの体の話を、男たちの誰一人ジョイをまともに見ないで決めていく世界だから。ジョイ自身が、ジェーンというグループを通して女性の体について学び直し…あるいは初めてきちんと学んだのかも?まぁとにかく、"ただの主婦"に押し込められたクレバーな自分を発見していく。ジョイが仕事として最初に会った女性が最初の施術相手というのとか、パンプキンパイ量産とか、真面目なテーマだけど見せ方も面白かった。
体を救ってくれる人の必要性と同時に、心細くて伸ばした手を握ってくれる人の必要性、また救い手を育てる必要についても感じる、強い物語だった。
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