三日連続ピザ

コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ーの三日連続ピザのレビュー・感想・評価

4.5
素晴らしい作品だった。
主人公が、自分の身体の困りごとの先に多くの女性に、社会にアクションを取る姿に勇気をもらえる。

日本は、中絶の方法も避妊の方法も全てが世界から取り残されている状況。本作の舞台である60年代のときの方法から中絶の方法は変わっていない。多くの国では母体に負担をかける方法ではなく、別の方法がとられているが、日本ではいまだに掻爬方が多く採用されている。
避妊や生理の管理も、自己負担の飲むタイプのピルが主流。イギリスなどは、生理にかかる負担は無料。ピルもシール、皮下インプラント、子宮に装着するミナーレなど様々だ。

この映画が描いているのは、遠い昔の異国のことではない。
今、この時間を生きる日本においても、女性の身体の決定権が十分でないことを思い知らせてくれている。
この映画は、女性である自身のため、友人や隣人、子供や母親など全ての女性のために行動したくなる、ムズムズする映画だ。
三日連続ピザ

三日連続ピザ