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A E I O U - A Quick Alphabet of Love(英題)のsonozyのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ドイツの女優/監督 ニコレッテ・クレビッツの新作。
60代のベテラン女優アナと、10代の青年アドリアンのちょっと奇妙なラブストーリー。

ラジオドラマの収録中、男優とからむ演技に嫌悪して途中でやめてしまったアナ(ソフィー・ロイス)。帰り道の路上で、後ろから来た若い男にバッグを奪われたが、勇敢な女性が追いかけ無事バッグを取り戻してくれる。
帰宅し、同じアパートの階下に住む大家で親友のミシェル(ウド・キア)にその話をするアナは、バッグの中の財布が抜かれていたのに気づくが、取り立てて怒ることもなく、その青年の顔や服装を思い起こす。

別の日、青少年福祉事務所のリハビリプログラムで、ある青年の学生演劇のための発話レッスンを依頼されたアナ。
その青年と面会するが、何とバッグを盗んだ青年だった。
アドリアンというその青年(Milan Herms)はそのことに気付いておらず、アンもそのことには触れぬまま、アンの部屋でのレッスンが始まる。

失礼ながら女性としての魅力を感じるタイプではないアナと、里親の元で育ち、軽度の言語障害や注意欠如・多動症(ADHD)のため問題を起こしたり、同世代の友人のいないアドリアンという不思議な二人の関係が、アナのモノローグと共に展開していきます。

英題『A E I O U - A Quick Alphabet of Love』ですが、A E I O U(母音のアルファベット順)はあるシーンで出てきます。
“A Quick Alphabet of Love”は、アナが前半で語る”Aがすべての始まり”の話や、AnnaもAdorianもAから始まる名前なので、そのあたりとつながる感じでしょうか。

すべてがアナの幻想のような気もしてくる不思議な作品でした。
エンディングがまさかのジャパニーズ・シティポップのあの曲♪

トレーラー
https://youtu.be/EEZTxqww8K4
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