前作は一応サメ映画というテイだったが
本作はKAI-JYU映画という方が正しい。
本作のサメも人間を襲う行動はとるものの
デカすぎるせいで通行するだけで甚大な被害が発生する。
しかも複数匹となるとこれはもうKAI-JYU。
というわけで怪獣映画に何を求めるかと言えば
当然怪獣同士のプロレスが見たいわけで
本作でいえばサメ対サメとかステイサム対サメ。
ただここにステイサム映画という側面が乗っかるせいで
否でも応でもステイサム対人間のシークエンスが多い。
ストーリーなんて有って無いような映画だけども
ストーリーのせいで人間対人間が前作比でも多くなっていて
これはいただけない。
ピンチのシーンもバリエーションに乏しく
似たようなシチュエーションが続くのも痛いし
クライマックスが前作と変わり映えしないのも痛い。
一方で前作で登場した謎のハイテクギミックが
今回機能性を重視したのかいまいちカッコよくない。
こちとらメカゴジラやモゲラが見たいんであって
今更戦車とか戦闘機とか出してくるんじゃないよ。
ただ前述の通りステイサム映画として純化しており
ステイサム対サメはそんな無茶なという
馬鹿馬鹿しさ含めてケレン味が増してグーッド。
その他怪獣対怪獣シーンは全体的に良い出来。
何かデカい戦いの決着を見てない気がするのだが
見落としているのだろうか？
