社会のダストダス

MEG ザ・モンスターズ2の社会のダストダスのレビュー・感想・評価

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)
3.7
地上最強のハゲの海洋侵略2作目。

少し前に観た『Aftersun/アフターサン』で全俺を感動の渦に巻き込んだ♬“Under Pressure”も使う場面を変えるとこうも印象が変わるものか。これから始まる壮大なバカ映画の幕開けを予感させる。

あらすじ
ジュラシック・ワールド+ゴジラ・キング・オブ・ザ・モンスターズ÷ハゲ+サメ=メグ・ザ・モンスターズ2

ステイサムにメガロドンが血祭りにされ、サメに同情するパニック映画。前作では1体ずつ相手にしたメグちゃんも今回は群れで現れる。『Alien エイリアン』から『Aliens エイリアン2』みたいに続編では複数形にするという、パニック映画界の古き良きおバカな慣習。しかし、ステイサム1体に対してメグを何体追加すればカウンターバランスがとれるのかという問いに答えが得られなかった模様。

メグちゃんがハゲに喰らいつこうにも、例えるならば名探偵コナンで犯人がやけくそになって毛利蘭を人質に取ろうとするも、「あ、死んだ…(犯人が)」となるように、次の瞬間サメの刺身が浜に打ち上がる予知夢が見えてしまう。サメからすればナメてたハゲが頂点捕食者だったという展開。そもそもハゲは前作ではレスキューダイバーだったと思うけど、今作では環境テロリストを取り締まったりと人間相手にも危害を加え始めている。

人間側の登場人物も結構キャラが立ってる。前作でもハゲの相棒ポジションだったクリフ・カーティス、本作では主題歌も歌っているペイジ・ケネディが不死属性のコメディ要因に格上げ。前作では小っちゃかったソフィア・ツァイは成長し、ハゲと同じ道を歩もうとしており将来が心配される。初見だったウー・ジンはアクションとコメディ二刀流。大企業の派手なおばさんはどっかで観たことがあると思ってたら、旧実写バイオのジル役の人だった。

シーンの移り変わりが全部トラブルで構成されてるようなアタマの悪い映画は最高です。でもステイサムが強いだけな映画でも無くて、未知の世界へのロマンも感じる良いバカ映画。観終わったあと明日には半分くらいストーリー忘れてそうだと思ってから1週間たって、多分9割くらい忘れて良かったシーンだけ記憶に残っている状態で書きました。