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MEG ザ・モンスターズ2のCINEMASAのレビュー・感想・評価

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)
3.3
 巨大鮫、メガロドンが暴れ回るパニック映画第2弾。太古の昔に絶滅したとされる超巨大鮫メガロドンをモチーフにした映画は、『スピード』、『ツイスター』のヤン・デ・ボン監督が映画化しようとしていたけれど頓挫(←多分、『スピード2』が大コケしたせい)して、しばらく手つかずだったのだけれど、最近の鮫映画ブームもあってか、最近に企画が再浮上し、前作の『MEG ザ・モンスター』(2018年)が作られた。1作目の監督は『クール・ランニング』(←大好き!)や『あなたが寝てる間に…』から『ナショナル・トレジャー』まで幅広いジャンルを手掛ける職人肌のジョン・タートルトーブだったけれども、今回は『フリー・ファイヤー』、『ハイ・ライズ』のベン・ウィートリーにバトン・タッチ。うーん…… この監督の映画、面白いと思った試しが無いんだよねー……、と、些かの不安を抱えた状態での鑑賞。

 えー、尚、ワタクシ、前作、観てません♪(←オイっ!!)

 主演は前作と同じくジェイソン・ステイサムだけれど、前作を未見だから、登場キャラクターなんて全然に判らない。

 で、これ、アメリカと中国の合作映画です。あー、だからジェイソン・ステイサムの相棒役でウー・ジンが出てるのね。なーるほど。となると、彼は死なない。現代中国映画界の大スターだから、ね。

 CGが、<いかにもCGでございっ!!>という代物なので、これは劇場の大画面(若しくは大画面テレビ)で無いと楽しめないだろうなあ。我が家の小さいPCモニターでDVD鑑賞しても「チャチい……」と思ってしまうだろう。だから劇場で観て正解っ♪(←この劇場は結構にハコもスクリーンもデカイのである)

 でも、きっと前作で鮫演出は頑張り切ったのでありましょう。アイデアも枯渇気味だったのでありましょう。だから、メガロドンだけじゃあなくて、巨大トカゲ(←中型恐竜?)だとか、巨大ダコ(テンタクルズみたいなやつよ)なんてのも出て来る。

 全編に既視感が伴うけれども、純粋な鮫パニック演出は勿論、人間同士の抗争アクションや、他生物の大暴れも随所で展開されて、観ていて飽きはしない。ただ、レニー・ハーリン監督の鮫(正確には鮫とイルカの配合ハイブリッド種)映画『ディープ・ブルー』(1999年)に酷似したシーンが有り、また、アチラの方が僕はググンと好きなのだけれど、コチラも悪くは無かった。ほとんど期待していなかったという事もあろうけれど、思いの外に楽しめたというのが正直なところだ。
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